ファンダメンタルズ フェス(2021-2023)開催報告
一見真逆に見える科学サイエンスと美術アート。しかし、何か普遍に通じるものを追求するという点で両者は等しいのだ。彼らをファンダメンタルズと呼ぼう。
ファンダメンタルズについて
もし正しくまみえることができたならば
ファンダメンタルズという呼称は、ファンダメンタルーー基本、根本、基礎を追うことを行う人たちという意味で名付けた。科学と美術は、方法、出力、マナー、全てが大きく異なるが、基本、根本、基礎を追うという1点においては等しい。幾層もの異なりを飛び越えて、もし両者がその1点において正しくまみえることができたならば、それは"真理"や"普遍"に触れることであるだろう。もし彼らがまみえるその場が広く一般に拓かれるならば、それは科学と美術が新たに社会とつながり直す試みとなるだろう。初回となる今回参加するのは、公募にて集まった*20名のファンダメンタルズ。
*応募いただいた参加者からの要望で、事務局がコーディネートした科学者も含みます
ファンダメンタルズ
バザール
20名の科学者とアーティスト 交流の端緒の開示
わたしは見、聞き、思考し、交換する
20のユニットと4つの島を設置した特設会場で、20名の科学者とアーティストが、1日を通じてこの先拓かれる可能性を探ります。交流の端緒が生配信にて開示されます、視聴はもとより、ワークショップへ参加することで、ぜひご自身もこの交流に身を投じてみませんか。
なお、科学者とアーティストは、それぞれ予めコーディネートされた5名の科学者/アーティストと個別に交流を行い、今後共に歩むパートナー候補を1名に絞ります。
※ご希望の方に、チラシと参加者総覧兼ポスターを郵送します。参加登録時に郵送先をお知らせください。
タイトル:ファンダメンタルズ バザール
開催日時 2021年6月6日(日)12:00-16:30
場所:日本科学未来館7階 コンファレンスルーム木星より 無観客生配信
対象:高校生以上
参加費:無料
申込:ファンダメンタルズウェブサイトから
生配信
前日となる6月5日、科学者とアーティストは日本科学未来館(東京都お台場)に設営された20の展示ユニットにおいて、4つの島にわかれて自身の活動を他の科学者・アーティストに向けて発表します。こちらは非公開です。翌6日、科学者とアーティストが交流を行うオンサイト会場(日本科学未来館、無観客)を生配信し、科学者とアーティストの交流を広く一般にひらきます。要参加登録。
交流の構造
交流は階層構造をなします。
[1.総覧形式での交流]では、参加者の基本情報をざっくり把握します。こちらからダウンロードしてご覧いただけます。
[2.発表・質疑形式での交流]においては、紙とペンだけで今自分が取り組んでいる最も面白いことを他の参加者に伝えることを試みます。視覚資料で説明することが多い、アーティストと科学者。異分野間の交流を行うために、一度言語化のプロセスを経ます。
[3.他者を介した交流]では、哲学者が両者の交流をモデレートすること、及び参加する視聴者の視点を参照することで、2名だけでは得難い多様な視点からの交流を試みます。
[4.直接的な交流]においては、視覚資料を提示しながら具体的で直接的な交流を行います。
[3.他者を介した交流][4.直接的な交流]は、全て1対1で行われます。
今回のファンダメンタルズ バザールで行われる科学者とアーティストの交流のうち、公開されるのは[3.他者を介した交流]となり、[2.発表・質疑形式での交流][4.直接的な交流]は非公開です。
6月6日配信タイムテーブル
1つの時間枠中、2名1組のセッションを4つの島で別個に実施します。1つのセッション中では、①生配信と②ワークショップを同時進行しますが、ワークショップ参加者の皆様が配信されることはありません。
対話を行う科学者とアーティストと哲学者の組み合わせは、当日朝、本サイトにて発表します。
12:00-13:30
セッション1 セッション2 セッション3 セッション4
13:30-15:00
セッション5 セッション6 セッション7 セッション8
15:00-16:30
セッション9 セッション10
科学者とアーティストの対話 ワークショップ
1セッション90分、全10セッション、各定員若干名
単に①の対話を聞くだけでなく、多様なバックグラウンドを持つ来場者と共にそれが自分にとってどういうことなのか考えてみる時間を持ちませんか。ゴールは設定しません。モデレートは哲学者が行います。
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ワークショップが配信されることはありません。
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ワークショップに参加を希望される方は、お申し込みが必要です(6月3日締切)。参加者総覧をご覧の上、希望する時間枠、および関心を持った話者を選択してください。
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1回あたりの席数は4-5名と限られています、恐れ入りますが参加を確約できる方のみのお申し込みとさせてください。
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科学者とアーティストの対話の組合わせは5日に決まります。できるだけ希望にそうようにしますが、ご要望に添えない場合もありますことご了承ください。
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応募者多数の場合は抽選となります。結果は4日にメールでお知らせします。
共通 1セッションごとのタイムテーブル
00:00-00:30
科学者とアーティストの対話 前半
00:30-00:40
来場者同士の対話/視聴者からの質疑
00:45-01:15
科学者とアーティストの対話 後半
01:15-01:25
来場者同士の対話/視聴者からの質疑
科学サイエンス 参加者
石河睦生
(医用工学)
石津智大
(神経美学)
一ノ瀬俊明
(都市環境学 )
冨田秀一郎
(発生生物学)
中島啓
(幾何学的表現論)
波多野恭弘
(非平衡物理学)
藤田智弘
(天体物理学)
水元惟暁
(行動生態学)
湊丈俊
(表面界面科学)
Hannes Raebiger
(物性物理学)
美術アート 参加者
うしお
木村亜津
黒沼真由美
澤崎賢一
古谷咲
前川紘士
水上愛美
山根一晃
山本篤
Nerhol
哲学 参加者
梅田孝太
(ドイツ哲学)
桑原俊介
(美学)
小平健太
(ドイツ哲学)
永井玲衣
(倫理学)
ファンダメンタルズ
トーク
科学と美術の11回連続オンラインセミナー
2021/6/4、最終回となる第11回目は、造形作家の岡﨑乾二郎氏をお招きし、芸術における抽象について伺います。当日は、翌日から開催、翌々日には生配信が行われる「ファンダメンタルズ バザール」特設会場(日本科学未来館 7階 木星)からお送りします。会場の様子、設営の様子などもお伝えできる予定です。
2021/5/30、生態学・陸水学の専門家の吉田丈人さんをお招きし、10回目のファンダメンタルズ トークを開催。気候変動時代の防災減災について伺います。
「ファンダメンタルズ バザール」当日の交流をより深いものとすることを目的とし、昨年8月から、人文・美術分野の専門家を招聘して科学の本質や美術の本質にまつわる多様な視点を提供する包括シリーズと、科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会のメンバーが所属する5つの研究機関の研究者が自身の研究内容を伝えるサイエンスシリーズを、全11回、月に1度交互に実施してきました(閲覧無料、アーカイブ配信あり)。
主催:科学技術広報研究会(JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会
共催:東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
協力:大阪大学大学院理学研究科
アートワーク:櫻井崇史 デザイン:牧寿次郎 会場制作・配信:奥多摩美術研究所
実施団体について
科学技術広報研究会(JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会
科学技術広報研究会(JACST:Japan Association of Communication for Science and Technology )は、研究機関や大学などの広報担当者が、所属する組織の枠をこえて、広報活動における課題を共有し、それらを通してお互いに助け合い、共に成長していくことを目指したインデペンデントな互助組織です。2007年に設立され、現在約130機関から約200名の広報担当者が参加しています。
隣接領域と連携した広報業務部会は、JACSTにある部会の1つで、大阪大学大学院理学研究科、東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)、人間文化研究機構、人間文化研究機構 総合地球環境学研究所、理化学研究所 脳神経科学研究センター(CBS)等に所属する広報担当者から成ります。例えば芸術や哲学など科学と隣接していると思われる分野と連携した広報業務を実践的に研究しています。
科学技術広報研究会
東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構
人間文化研究機構
理化学研究所 脳神経科学研究センター
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