2022年12月24日(土)と25日(日)の2日間、ファンダメンタルズプログラムは、科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会と共催で、今年で2回目となる「ファンダメンタルズ フェスmini 2022」を開催します。科学者とアーティストの交流の途中経過を多くの皆様と共有するための機会となり、小劇場に設えた空間に19名のファンダメンタルズーー科学者とアーティストが集います。
ファンダメンタルズという呼称は、ファンダメンタル−−基本、根本、基礎−−を追う人たちという意味で名付けています。科学と美術は、方法、出力、マナー、全てが大きく異なりますが、基本、根本、基礎を追うという1点においては等しい一面があります。幾層もの異なりを飛び越えて、もし科学者とアーティストがその1点において正しく出会うことができたならば、それは"真理"や"普遍"に触れることではないでしょうか。また、もし彼らが出会うその場が広く一般にひらかれるならば、それは科学と美術が新たに社会とつながり直す試みとならないでしょうか。
「フェスmini」は一種の展覧会とも捉えられますが、展覧会を目指すものではなく、美術、科学、その融合、そして完成品としての展示物、プロセスを体験できるような資料や模型、さらにそこで対話している人たちなど、美術、科学に関わる複数の範囲における、複数の様相が複数の媒体として集まる"フェス"ー祝祭を試みるものです。
今回実施した内容については、早ければ来年2月頃にメタバース空間にて公開予定ですが、当日の交流・展示についても現地で参加いただける時間を設けます。この機会に、参加ファンダメンタルズが高く評価する交流が、実際どんな交流なのか、何が魅力なのか、何を追おうとしているのか、ぜひ皆様にも体験いただけますと幸いです。
なお、次回ファンダメンタルズの公募は来年3月頃を予定しています。皆様に会場でお会いできますことを楽しみにしています。
フェスの構成
・12件の研究者とアーティストによる口頭発表(非公開)
・14組24名の研究者とアーティストによる資料・模型・作品の展示
・限定的な会場一般公開(参加ファンダメンタルズとの交流の機会提供)
概要
ファンダメンタルズ フェスmini 2022
会 期 :2022年12月24日 (土) - 25日 (日)
開室時間 :両日 15:30-17:30
会 場 :東京大学駒場キャンパス 駒場小空間
料 金 : 無料
定 員 : 各日40名
*お席に余裕があります。登録なしでご来場いただいた場合、登録者を優先しますがご来場いただけます。(12/24追記) *新型コロナウイルス感染症対策として、来場者の連絡先を把握するためにお伺いします。
主 催 : ファンダメンタルズ プログラム
共 催 : 科学技術広報研究会 (JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会
助 成 : 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】
協 賛:特定非営利活動法人ミラツク、カクタス・コミュニケーションズ株式会社
参加アーティスト/研究者
*会場参加なし
アーティスト:
安里槙, 飯島暉子, うしお*, 宇都宮真木, 大槻唯我, 北野謙, 黒沼真由美, 澤崎賢一, 前川紘士, 森政俊, 山本雄基, 吉田ゆう, Saki Furuya*
研究者:
石河睦生(医用工学, 桐蔭横浜大学 医用工学部), 一ノ瀬俊明(都市環境学, 国立環境研究所 社会システム領域), 大黒達也(神経科学/計算論的音楽学, 東京大学 IRCN 特任助教), 寺田健太郎*(宇宙地球化学, 大阪大学 教授), 冨田秀一郎(発生生物学, 農業・食品産業技術総合研究機構 生物機能利用研究部門), 中島啓(幾何学的表現論, カブリ数物連携宇宙研究機構), 難波亮(理論的宇宙論, 理化学研究所 iTHEMS 上級研究員), 巴山竜来*(数学/グラフィックスプログラミング, 専修大学 准教授), 福永真弓(環境社会学, 東京大学 准教授), 湊丈俊(表面界面科学, 分子科学研究所 機器センター), Hannes Raebiger*(物性物理学, 横浜国立大学 大学院工学研究院)
参考リンク
「ファンダメンタルズ パーク2022夏」を開催しました:アーティストと科学者のペアの交流、一体どのようなもの?「ファンダメンタルズ パーク2022夏」での口頭発表の様子を、フェスmini2022開催までの期間限定で公開します。
問い合わせ
ファンダメンタルズ プログラム 会長 坪井あや
Webサイト:https://fundamentalz.jp
E-mail:contact_at_fundamentalz.jp
*_at_を@に変更してください
企画:ファンダメンタルズ プログラム(会長 坪井あや)
アートワーク:櫻井崇史 デザイン:牧寿次郎 会場制作:奥多摩美術研究所 照明:青柳節朗
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