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ファンダメンタルズ プログラム

「一見すると真逆に見える美術と科学。しかし、何か普遍に通じるものを追究するという点で両者は等しいのだ。彼らをファンダメンタルズと呼ぼう。」

最先端科学を中心とした分野の研究者と現代の美術を中心とした作家のことを、共に何か普遍に通ずるものを追うものとして”ファンダメンタルズ”と名付けます。

ファンダメンタルズが交流ができる環境を整備し(1)、目先の意味を超えて何か普遍に通ずるものを追うということ自体に大きな意味があることを広くわたしたちと共有していきます(2)。

この2点により、科学・美術・社会を新たに結びつけ直し、各領域を活性化させること、それが新たな文化を形成することを目指すのがファンダメンタルズ プログラムです。

プログラムの特徴

  • “普遍””真理”を媒介として科学、美術、私たち(社会)、3つの異なる体系をつなぎ直す

  • 真に新しい文化を生むためのプラットフォーム形成の試み

  • 気鋭の科学者と現代美術作家が出会い、共に歩む

  • 成果を目指すのではなく、経験に注力。成果に至るまでの途中経過を開示・共有し、私たち(社会)とも共に歩む。

  • 一般公募を行う、開かれた透明なプログラム

  • 実施事業は、メソッドとして体系化し、一般公開する。常にフィードバックを回収し、体系をブラッシュアップしていく。

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概要

背景:美術・科学・社会は課題を持つ

  • 環境問題、LGBTQ/SOGI、BLMをはじめとした多様性の問題、文化人類学への参照など、昨今の現代美術の作品制作において、リサーチの占める比重が多くなってきている。

  • その裏表の関係として、原理・普遍・真理といった概念の諦めがある。普遍・真理のような概念の、現代に適した形での再建はまた喫緊の課題であり、現代哲学においては、存在論の見直しに進展がみられる。

  • 科学においてすら、成果に結びつく研究が推奨され、基礎科学のような成果に結びつきにくい研究は、他の分野と比較すると追究することが難しくなってきている。

現状:わかりやすさとの相剋

  • 日本における科学とアートの交流の主流は、直接的な科学のアウトリーチの手段としてアートを科学に適用するものや、成果に結びつきやすい技術とデザインの交流にある。

  • 基礎科学、及び現代美術は、様々なアウトリーチを行っている。しかし、その特性ゆえ、広く一般にアピールすることは困難を極める。

課題:個の分断

様々なレベルにおいて、多様で具体的な個がバラバラに存在している。どのようにしたらその個々はつながりを持つことができるのか。安易なわかりやすさとは別に、個でありながらも他者と共有できるような仕組みを作ることが課題となる。

解決方法:美術・科学・社会を”普遍”を媒介として結びつけ直す

科学と美術は、方法、出力、マナー、全てが大きく異なるが、基本、根本、基礎を追うという点においては等しい。幾層もの異なりを飛び越えて、もし両者がその点において正しくまみえることができたならば、それは”真理”や"普遍"に触れることである。彼らがまみえるその場が広く一般に拓かれることは、科学と美術が社会と、そして社会が普遍や真理と、新たにつながり直す試みとなる。

  1. 研究者・作家の汎用的な交流・開示モデルを構築する

  2. 研究者・作家のプラットフォームを形成し広く一般的に拡張する

  3. まだ見ぬ真理を追うことの重要性について、広く世論の合意形成に努める

→各領域の活性化。新たな文化の形成

年間プログラム

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当面3年間の活動を行います。

​1.参加科学者/アーティストの公募

  • 参加科学者とアーティストを一般公募

  • 申請者に面談を実施、指標に基づき傾向を分析する。

2.ペアの形成

  • 分析をもとに参加科学者とアーティストに、適切なパートナー候補をアサイン

  • 参加科学者とアーティストが交流するための2日間のプログラムを実施し、一部を”展示”として一般公開。

  • 交流のペアが確定

3.交流

  • ペアとなった科学者とアーティスト 1対1の交流

  • 定期報告会を開催

4.経過の開示

  • 交流の途中経過/最終形を一般公開する展覧会を開催

  • 展覧会後は希望するペアは次年度も交流を継続

0.議論の場を開く

科学・美術(人文)・ビジネス、各分野の有識者を招いての座談会/セミナーを開催し、それぞれのコミュニテイに議論の場を開く