ファンダメンタルズ募集
2021年2月24日
東京大学カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU)は、大阪大学大学院理学研究科協力のもと、約130の科学・技術の研究機関から約200名の広報担当者が参加する科学技術広報研究会(JACST)の、隣接領域と連携した広報業務部会と共催で、科学者とアーティストの交流事業「ファンダメンタルズ バザール」を実施します。つきましては参加いただけるアーティストと科学者を募集しています。
申し込み締め切りは2月末日となっています。メディアアーティストなど科学と接点の多いアーティスト・研究者の方はもちろん、これまでにそのような経験のない幅広い範囲の現代の美術家・研究者の方に、この機会にぜひご参加を検討いただけるようですと幸いです。
趣旨
パンデミックの渦中、これまでの日常が日常でなくなり、あちこちで根源を問い直さざるを得ない状況に直面しています。企画「ファンダメンタルズ」は、最先端科学を中心とした分野の研究者と現代の美術を中心とした作家のことを、真理に類する本質的ななにか(ファンダメンタル)を探求し、私たちに新しい体験をもたらすという点で等しく態度を同じくする”ファンダメンタルズ”であると定義します。彼/彼女らが普段の営為から逃れてファンダメンタルを多様な形で追いうるプラットフォームの形成を目指すとともに、今ファンダメンタルを追う意義ーーどのように評価しうるか未判明だが真理に類する何らか本質的なものを追うことの意義を喚起、長期的に社会における合意形成へとつなげてゆく試みです。
プログラムの特徴
運営母体が科学技術広報実務者の互助組織の部会
科学技術広報研究会には全国約130機関から約200名の広報担当者が参加しています(130機関のうち52機関のリストはこちら)。隣接部会は、そのうち7名で組織されています。幅広い科学を視野に入れることが可能です。
応募者による指名制
応募者は、応募時に、交流を希望する研究者/アーティスト、研究機関、分野等を指定します。要望をもとに、運営団体ができるだけ希望に沿うパートナーを複数名コーディネートします。
普段接点のない科学者/アーティストと交流するだけでなく、複数のパートナー候補と交流し、相性の良いパートナーを指名できます。
交流の一般公開・合意形成
応募者、及びコーディネートしたパートナーが一堂に会す場「ファンダメンタルズ バザール」を設けます。実際に複数の研究者とアーティストが交流する姿を広く一般と共有することにより、ファンダメンタルの意義ーーどのように評価しうるか未判明だが真理に類する何らか本質的なものを追うことの意義を喚起、長期的に社会における合意形成へとつなげてゆくことを試みます。
2フェーズ構想
ファンダメンタルズ バザールでの交流を通じ、パートナーが確定した組については、その次に、研究所滞在型または研究室訪問方でさらに交流を重ね、交流の中間発表を目指します。運営団体が交流のコーディネート、資金獲得のサポートを行います。
参加要項
以下を全て満たす方
本企画に関心を持った研究者、アーティストの方。
両日における全プログラムに参加可能な方。
本プログラムは一定の経験(キャリア)を積んだ専門家を対象とします。研究者は研究機関に所属している方。アーティストは継続して5年以上作品を公の場で発表されている方とさせていただきます(展示会場の大きさは問いません)。
参加費:無料
提供できるもの:
ブース1区画(100cm x 200cm程度を予定)
モニタ1台
ポスター掲示板
電源タップ
原則補助金・旅費は支給いたしません
申込み:https://fundamentalz.jpから
申込み締切:2月末日
募集人数:10-15名程度
実施フロー:
実施フロー
応募/指名 (2月)
応募時に、
アーティストの方は、こちらの一部のJACSTメンバーが所属する機関とそのコンテンツのリスト(54機関、273コンテンツ)などを参考に、希望するパートナーを、3ー5つ指定してください(研究者、研究所、分野いずれでも可)。
研究者の方も、希望するパートナーを3ー5つ指定してください(作家、分野等)。
面談1 (3月)*
JACST 隣接部会が応募者と個々にオンラインで面談を行います。この際、パートナーの要望についても伺います。
研究者/作家をコーディネート (4月)**
面談を元に、JACST 隣接部会が応募者1名につきパートナー候補を2名程度コーディネートします
バザール (6月)***
実施プログラム参照
バザールへの参加を通じ、パートナー候補を0-1名に絞ってJACST 隣接部会までお知らせください。
JACST 隣接部会が全体イントロダクションを実施します
自身の活動を伝える材料をご用意ください(ブース)。
ブースを用いてパートナー候補に活動を説明していただきます。
【公開】ブースを用いて一般参加者の方にもご説明いただきます。こちらはアウトリーチの一環と捉えていただければと思います。
【公開】パートナー候補と相互インタビューを実施します(要望によりモデレータがモデレートします)。こちらは来場した一般の方も視聴し、来場者間の意見交換を実施します。
通知 (6月)
バザール参加者にJACST 隣接部会がマッチングの可否を通知します
面談2 (6月)
マッチングが成立した場合、JACST 隣接部会が個々に面談を行い、今後の交流の方針を決めていきます
交流と発表
図では想定されるモデルケースをグレーで記しました。
交流の方法としては、1ヶ月程度の研究所滞在型と、不定期の研究室訪問型とを想定しています
現在交流資金は確保できていません。ただし、受入先が決まっていたことで、助成金が獲得できた事例があります。海外のレジデンスでは一般的な1つの形ではあります。
また作品発表の機会の提供を公約できません。しかし、公的機関との交流事業への参加が、実績として評価された事例があります
留意事項
*プログラムの円滑な運用の観点から、面談の前及び後で、JACST 隣接部会が審査を行うことがあります。その場合は結果を速やかに通知しますが、審査の経緯、結果に関する個別のお問合せは受け付けいたしません。あらかじめご了承ください。
**必ずしもご要望いただいたパートナーをコーディネートできるとは限りません。ご要望に沿えない場合は、個別に相談させていただきます
***開催時の状況により実施方法の変更、延期の可能性があります
注意事項:
必ずしもマッチングの成立を保証するものではありません。
必ずしも意向にそうパートナーを、そして複数名をコーディネートすることを保証するものではありません。
プログラムの円滑な運用の観点から、参加者の選考を行うことがあります。また、審査の経緯、結果に関する個別のお問合せは受け付けいたしかねます。あらかじめご了承ください。
ファンダメンタルズ バザール 実施概要
タイトル:ファンダメンタルズ バザール
会場:日本科学未来館7F 天王星,木星
日時
2021年6月5日(土)13:00-17:30(参加者に限定。午前中に設営。)
2021年6月6日(日)13:00-17:30(一般公開)