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2023年12月16日(土)から27日(水)の12日間、ファンダメンタルズ プログラムは東京大学駒場博物館にて、「ファンダメンタルズ フェス(2021-2023)」を開催します。本プログラムは2021年から毎年、科学者とアーティストを公募し、両者の交流を推進してきました。3年間のプログラム参加者による実に多様な交流の試みをご覧いただけますと幸いです。
会期の終わり2日間には、駒場博物館と同じキャンパス内「駒場小空間」に別会場を設け、主に 今年2023年度の参加科学者とアーティストによる交流の萌芽期の様子を展示としてご紹介しつつ、ご来場 の皆様が出展者と直接対話できる機会を用意しました。
「科学者とアーティストが"真理"や"普遍"を追究する」というと、非日常を営む彼方の人たちのように思われるかもしれません。
しかし、彼らの研究/制作の萌芽は、彼らの日常から生まれるものであり、その日常は私たちの日常と重なります。彼方のものと思える"真理"や"普遍"もまた、私たちの日常に、私たちにもかけがえのないものとしてあるものだと感じることができる時、世界は宝箱のようなものとして立ち現れることでしょう。
「ファンダメンタルズ フェス」は、およそ交わらないように思える科学者とアーティスト、そして私たちが交わる可能性の場です。"真理"や"普遍"の現れを、その生成が試みられる場—ファンダメンタルズ フェスに触れることで、確かに感じとることができるかもしれません。
ぜひご来場ください。
開催概要
タイトル:ファンダメンタルズ フェス (2021-2023)
会 期: 2023年12月16日 (土) 〜 27日 (水) 10:00-17:00 ※会期中無休
会 場: 東京大学駒場キャンパス(東京都目黒区駒場3-8-1 )
【メイン会場】東京大学駒場博物館
【交流会場】東京大学駒場小空間*
入場:無料
主催 : ファンダメンタルズ プログラム
共催:東京大学 大学院総合文化研究科・教養学部 駒場博物館、科学技術広報研究会 (JACST) 隣接領域と連携した広報業務部会、東京大学 カブリ数物連携宇宙研究機構 (Kavli IPMU)
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京【芸術文化魅力創出助成】、公益財団法人 小笠原敏晶記念財団
協力:東京造形大学
協賛:特定非営利活動法人ミラツク
本イベントの特徴
科学者&アーティスト16組+3名が新作を制作メイン会場である駒場博物館では、2021年度/2022年度から交流を継続する16組+3名の科学者とアーティストが、これまでの活動から生まれた作品や、本展に向けて制作した新作・インスタレーションを展示します。
科学者&アーティスト8組+1名と、来場者との直接交流交流会場となる駒場小空間では、本年8月から交流を開始した8組+1名の科学者とアーティストが、プロトタイプや交流のプロセスを展示するとともに、直接、ご来場の皆様に活動を紹介します。
多様な体験型プログラム出展科学者&アーティストによるワークショップ、出展作品群を複数の視点から眺める機会を提供するテキスト、本プログラムを支援するNFT(Non-Fungible Token)の販売(本プログラムに参加したことが証明される)、過去のイベントの記録動画やメタバース展示会の再公開など、多様な参加方法を提供します。
展示構成
メイン会場となる駒場博物館では、16組+3名の作品を3セクションに分けて展示します。
学術セクション学術と芸術、両方のアプローチで交流に取り組む人たちです。
石河睦生(医用工学)× 一ノ瀬俊明(都市環境学)× 湊丈俊(表面界面科学)× 澤崎賢一(映像、プロジェクトベースド・アート)
石津智大(神経美学)× Nerhol(彫刻、写真)
大黒達也(神経科学、計算論的音楽学)× 安里槙(現代美術、インスタレーション)
ヒトセクション社会・地理・生物など、人間の営みの領域の様々に取り組む人たちです。
一ノ瀬俊明(都市環境学)× 大槻唯我(写真)
冨田秀一郎(発生生物学)× 木村亜津(立体、ドローイング、植物)
福永真弓(環境社会学)× 吉田ゆう(立体、写真、複写技法)
飯島暉子(インスタレーション)
自然・原理セクション数理・物理など、自然の背後にある原理原則の様々に取り組む人たちです。
石河睦生(医用工学)× うしお(現代美術)
石河睦生(医用工学)× Saki Furuya(穴)
佐伯和人(惑星地質学)× 出口雄樹(絵画)
寺田健太郎(宇宙地球化学)× 北野謙(写真)
冨田秀一郎(発生生物学)× 前川紘士(ドローイング、プロジェクトなど)
中島啓(幾何学的表現論)× 前川紘士(ドローイング、プロジェクトなど)
中島啓(幾何学的表現論)× 山根一晃(インスタレーション)
難波亮(理論的宇宙論)× 森政俊(写真)
巴山竜来(数学、コンピュータグラフィックス)× 山本雄基(絵画)
Hannes Raebiger(物性物理学)× 黒沼真由美(インスタレーション(レース編み))
三好由起(インタラクティブ・インスタレーション)
Life is a Poem(アップサイクルアート)
交流会場となる駒場小空間では、8組+1名の交流萌芽期をご覧いただけます。
石垣美歩(天文学)× 平山好哉(インスタレーション)
石垣美歩(天文学)× 山崎阿弥(パフォーマンス、インスタレーション)
一ノ瀬俊明(都市環境学)× ヒロイクミ(ミクストメディア、インスタレーション)
桑垣樹(幾何学、代数解析学)× 椛田ちひろ(絵画、インスタレーション)
幕内充(認知神経科学)× 新井碧(絵画)
湊丈俊(表面界面科学)× 諏訪葵(インスタレーション)
山脇竹生(化粧品原料の開発)× 加藤巧(絵画技法、テンペラ)
山脇竹生(化粧品原料の開発)× 吉見紫彩(抽象画)
金孝妍(絵画、インスタレーション)
出展者
科学者17名(五十音順)
石垣 美歩(天文学/国立天文台 助教)、石河 睦生(医用工学/桐蔭横浜大学 講師)、石津 智大(神経美学/関西大学 教授)、一ノ瀬 俊明(都市環境学/国立環境研究所 主幹研究員)、桑垣 樹(幾何学、代数解析学/京都大学 准教授) 、佐伯 和人(惑星地質学/立命館大学教授)、大黒 達也(神経科学、計算論的音楽学/東京大学 特任講師)、寺田 健太郎(宇宙地球化学/大阪大学 教授)、冨田 秀一郎(発生生物学/農業・食品産業技術総合研究機構 グループ長)、中島 啓(幾何学的表現論/カブリ数物連携宇宙研究機構 教授)、難波 亮(理論的宇宙論/理化学研究所 数理創造プログラム 上級研究員)、巴山 竜来(数学、グラフィックスプログラミング/専修大学 准教授)、福永 真弓(環境社会学/東京大学 准教授)、幕内 充(認知神経科学/国立障害者リハビリテーションセンター研究所 室長) 、湊 丈俊(表面界面科学/分子科学研究所 主任研究員)、山脇 竹生(化粧品原料の開発/資生堂 みらい開発研究所 研究員)、Hannes Raebiger(物性物理学/横浜国立大学 准教授)
アーティスト27名(五十音順)
安里 槙(現代美術、インスタレーション)、新井 碧(絵画)、飯島 暉子(インスタレーション)、出口 雄樹(絵画)、うしお(現代美術)、大槻 唯我(写真)、加藤 巧(絵画技法、テンペラ)、椛田 ちひろ(絵画、インスタレーション)、北野 謙(写真)、金 孝妍(絵画、インスタレーション)、木村 亜津(立体、ドローイング、植物)、黒沼 真由美(インスタレーション(レース編み))、澤崎 賢一(映像、プロジェクトベースド・アート)、諏訪 葵(インスタレーション)、平山 好哉(インスタレーション)、ヒロイ クミ(ミクストメディア、インスタレーション)、前川 紘士(ドローイング、プロジェクトなど)、三好 由起(インタラクティブ・インスタレーション)、森 政俊(写真)、山崎 阿弥(パフォーマンス、インスタレーション)、山根 一晃(インスタレーション)、山本 雄基(絵画)、吉田 ゆう(立体、写真、複写技法)、吉見 紫彩(抽象画)、Life is a Poem(アップサイクルアート)、Nerhol(彫刻、写真)、Saki Furuya(穴)
(参考)出展者のプロフィール写真 *順不同
関連企画
交流会場
主に 今年2023年度の参加科学者とアーティストによる交流の萌芽期の様子を展示としてご紹介しつつ、ご来場 の皆様が出展者と直接対話できる機会を用意しました。
日時:2023年12月26日(火)-27日(水) 15:30-17:30
会場:駒場小空間(交流会場)
出展者:
石垣美歩(天文学)×平山好哉(インスタレーション)
石垣美歩(天文学)×山崎阿弥(パフォーマンス、インスタレーション)
一ノ瀬俊明(都市環境学)×ヒロイクミ(ミクストメディア、インスタレーション)
桑垣樹(幾何学、代数解析学)×椛田ちひろ(絵画、インスタレーション)
幕内充(認知神経科学)×新井碧(絵画)
湊丈俊(表面界面科学)×諏訪葵(インスタレーション)
山脇竹生(化粧品原料の開発)×加藤巧(絵画技法、テンペラ)
山脇竹生(化粧品原料の開発)×吉見紫彩(抽象画)
金孝妍(絵画、インスタレーション)
他在廊者(予定)
上記に加えて
科学者:
一ノ瀬俊明(都市環境学)、冨田秀一郎(発生生物学)、難波亮(理論的宇宙論)
アーティスト:
大槻唯我(写真)、北野謙(写真)、木村亜津(立体、ドローイング、植物)、澤崎賢一(映像)、森政俊(写真)、山本雄基(絵画)、Life is a Poem(アップサイクルアート)
ワークショップ「曲面上のドローイング」
中島啓(数学者)と前川紘士(美術作家)によるワークショップ
日時:2023年12月23日(土) 11:00/13:30/15:00
会場:駒場博物館(メイン会場)
*申込不要。当日会場へお越しください。
特別企画
駒場博物館の常設展示マルセル・デュシャンの《大ガラス》と今回の出展作品との接点を探るテキストを会場でご覧いただけます。
企画:中尾拓哉(美術評論家・芸術学)
期間:2023年12月16日(土)~27日(水)
会場:駒場博物館(メイン会場)
アーカイブ動画の再公開 [期間限定]
これまでに実施した科学者とアーティストの交流の記録動画を期間限定で再公開します。
期間:2023年11月17日(金)~12月31日(日)
メタバース再公開 [期間限定]
2023年5月に公開した「ファンダメンタルズ フェスmini 2022+1(メタバース)」を期間限定で再公開。2022年12月開催「ファンダメンタルズ フェスmini 2022」をお手持ちのPCやスマホからいつでもどこでも体験いただけます。
期間:2023年11月17日(金)~12月31日(日)
NFT発行—”デジタル投げ銭”でファンダメンタルズを応援
会期中、「ファンダメンタルズ フェス(2021-2023)」に参加したことを証明するNFT(Non-Fungible Token)を販売します。投げ銭感覚でNFTを購入して、ファンダメンタルズの活動を応援してみませんか。
期間:2023年12月16日(土)~27日(水)
ファンダメンタルズ プログラムとは
科学・アート・社会を新たに結びつけ直し、各領域を活性化させること、それが新たな文化を形成することを目指すプログラム。科学技術広報研究会(JACST、全国約130の科学・技術の研究機関や大学等に所属する約250名の広報担当者が集まるインデペンデントな互助組織)内の「隣接領域と連携した広報業務部会」部会員と、ファンダメンタルズ プログラムに参加する有志のアーティスト等で構成されるプログラムと同名の任意団体「ファンダメンタルズ プログラム」が運営しています。
お問合せ
ファンダメンタルズ プログラム 代表 坪井(つぼい) あや
Webサイト:https://fundamentalz.jp
E-mail:contact_at_fundamentalz.jp
*_at_を@に変更してください。
Instagram:http://instagram.com/fundamentalz_B
* 活動にご賛同くださる方からのご寄付も受け付けています。>NFT
アートワーク:mole^3|デザイン:遠藤 和紀|施工:奥多摩美術研究所|企画・運営:ファンダメンタルズ プログラム(入口可奈子、宇都宮真木、坂口愛沙、長谷川麻子、藤原稔久、山口貴子、代表:坪井あや)|