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  • ファンダメンタルズ プログラム運営

9/14オンライン開催 「ファンダメンタルズ トーク vol.02 色について語るときに我々の語ること――科学にとっての、美術にとっての、哲学にとっての「質」」

更新日:2023年3月1日

オンライン連続セミナー「ファンダメンタルズ トーク」では、「ファンダメンタルズ バザール」当日の交流をより深いものとすることを目的に、人文・美術分野の専門家を招聘して科学の本質や美術の本質にまつわる多様な視点を提供する包括シリーズと、隣接部会のメンバーが所属する研究機関の研究者が自身の研究内容を伝えるサイエンスシリーズを、全10回、月に1度程度交互に実施してゆきます。 ファンダメンタルズの企画趣旨の説明会を兼ねています。是非お気軽に質問をお寄せください。 第2回目となる今回は、哲学者をお招きし、色を題材に科学にとっての、美術にとっての、哲学にとっての「質」について探ります。 スピーカー 山口尚(やまぐち・しょう) 1978年生まれ。京都大学総合人間学部卒業。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程修了。現在は大阪工業大学講師、京都大学講師。専門は、形而上学、心の哲学、宗教哲学、自由意志について。 著書に『クオリアの哲学と知識論証──メアリーが知ったこと』(春秋社、2012年)、『幸福と人生の意味の哲学——なぜ私たちは生きていかねばならないのか』(トランスビュー、2019年)、共著書に、信原幸弘・太田紘史編『シリーズ新・心の哲学Ⅱ 意識篇』(勁草書房、2014年)、山口大学時間学研究所監修『物語と時間──時間学の構築Ⅱ』(恒星社厚生閣、2017年)、共訳書にデイヴィッド・ルイス『世界の複数性について』(出口康夫監訳、名古屋大学出版会、2016年)などがある。 note: https://note.com/free_will Twitter: https://twitter.com/yamaguchi__sho researchmap: https://researchmap.jp/free_will モデレータ:坪井 あや(JACST隣接領域と連携した広報業務部会/Kavli IPMU 広報) 立教大学社会学部、Chelsea College of Art卒業。Ongoing;作家による公募互選プロジェクト立上げ、谷中ホテル;4畳半の私設展示室設立を経て、2009年からKavli IPMU。Kavli IPMUの科学を単独で広報するパブリックプログラムに加え、アーティストインレジデンスや、科学者と哲学者のトークなど、科学・哲学・美術をつなげたパブリックプログラムを行う。 テーマ 「色について語るときに我々の語ること――科学にとっての、美術にとっての、哲学にとっての「質」 《科学が取り扱えないものはあるのか》という問いがあるが、今回のセミナーはこの問いへ真正面から取り組むものではない。というのも、この問いへ答えようとすれば、《ここで言う「科学」とは何か》などを丁寧に説明する必要があるからである――これは短時間のセミナーで手に負えない作業である。むしろ今回の会合にはサイエンティストとアーティストがともに出席されるのであるから、「色(color)」という或る意味で「境界横断的な」テーマを選びたい。じつに色をめぐっては「芸術家的な」語り方もあるが、それだけでなく科学者による語り方もある(そして哲学者もまたこれについて語る)。色について複数の観点から議論するというのが今回のセミナーで行ないたいことである。 あらかじめ正直に告白しておけば哲学者は――あるいは少なくとも今回の登壇者は――必ずしも色について新奇な何かを知っているわけではない。せいぜい《色がひょっとしたら形状や体積や力や種々の傾向性(展性や可燃性など)などとはだいぶ違った特性かもしれない》という推察をサポートする議論をいくつか知っている程度である。今回のレクチャーでは「白黒のメアリー」や「逆転スペクトル」などのいかにも「哲学者らしい」話に触れつつ「色」というものの特異性に思いをはせてみたい。より一般的に、物理的な「量」や「力」とは区別されるところの「質(quality)」とは何か、という話題にも触れられるだろう。 今回のセミナーはもともと「科学では扱えないもの」をテーマとして企画されたものであるので、トークの序盤では登壇者が科学で扱いにくいと考えるもの――意識および自由意志――について手短に触れたい。そのうえで必ずしも科学の枠組みに収まりきらぬものとして「質」を、とりわけ色を論じることへ進んでいきたい。色は数値を付すのが難しく、構造を与えて分析することも難しい。とはいえ私たちの生活の中で色は何かしらのリアリティをもって存在している(色との関わり方はひとそれぞれであろうけど「赤」や「青」を語りながら生きることは人間の生活の一部である)。議論を通じて《色とはどのような存在か》の理解を深められればと考えている。 プログラム(暫定) 19:30-19:35 イントロダクション 19:35-19:45 「ファンダメンタルズ バザール」趣旨説明と質疑 19:45-20:05 スピーカーによる研究紹介 20:05-20:45 モデレータによるヒアリング 20:45-21:00 質疑 *当日の状況により、時間は前後する可能性があります 概要 タイトル: ファンダメンタルズ トーク vol.02 色について語るときに我々の語ること――科学にとっての、美術にとっての、哲学にとっての「質」 日 時: 2020年9月14日(月) 19:30- (90分程度) 会 場: オンライン開催(JACST 隣接領域と連携した広報業務部会 Youtubeチャンネル 対 象: 現代の美術に携わる方々、最先端科学を中心とした分野の研究者、中高生/大人 参加費: 無料 定 員: なし 申 込: なし 主 催: 科学技術広報研究会(JACST)隣接領域と連携した広報業務部会 共 催: 東京大学国際高等研究所カブリ数物連携宇宙研究機構(Kavli IPMU) 助 成: 公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京 協 力:  大阪大学大学院理学研究科 ファンダメンタルズ トーク プログラム一覧



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